Up | 領空侵犯 : 要旨 | 作成: 2023-07-24 更新: 2023-07-24 |
「必要な措置」の内容は,明文化されない。 《「必要な措置」は,これを曖昧にしておくことが肝心》──こう定めているわけである。 問題は,スクランブルは実際行動だということである。 「曖昧な行動」という実際行動は,無いのである。 過去に,ソ連軍領空侵犯機に対し警告射撃の行われたことがあった。 よって対領空侵犯措置のうちには,「警告射撃」があることになる。 しかしその後,警告射撃は起こっていない。 防衛白書が記す対領空侵犯措置にも,「警告」のワードはあるが「射撃」のワードは無い。 スクランブルは,「射撃はあり得ない」──これの以心伝心──で運用しているわけである。 スクランブルの対象機は,こちらの事情──「射撃はあり得ない」──を知っている。 ということは,スクランブルの対象機はこちらの事情に協力してくれている──「射撃がないからといって,露骨にはそれにつけ込まない」をやってくれている──ということである。 戦争につながるような衝突は,この
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