Up | 休戦協定締結型戦争 | 作成: 2023-08-03 更新: 2023-08-03 |
休戦協定締結型戦争は,休戦ラインを設けて「休戦」する。 この場合,侵攻された側は,休戦ラインを暫定的なものと受け取る。 一方,侵攻した側は,休戦ラインを国境に既成事実化していく。 こうして侵攻側は, 「侵攻」の実を取ることになる。 これに対し,ウクライナは戦争で応じた。 最初の読みを外したロシアは,戦争を収まる形がロシアに有利な休戦協定の締結となった。 戦争は,休戦協定締結型になっているのである。 ロシアはこのような国として,トルコと中国を見出す。 そして休戦ラインは,ロシアが国境として既成事実化していくことになる。 ポーランドは,「明日はわが身」を考えることになる国であり,ウクライナを支援する。 しかし,これは重い負担になっていく。 そしてこの負担に 侵攻された国は,支援されている間に,軍事力を強くしていかねばならない。 「休戦」が騙しであることを知っている。 したがってウクライナの戦争は,休戦協定の締結で終わるにせよ,それはウクライナがロシアを国境の外に押し戻した後のことになる。 NHK「反転攻勢「1か月」」, 2023-07-05 から引用: |