Up 太陽黒点 作成: 2022-01-06
更新: 2022-01-13


      一本潔 (2011), p.102.
     黒点とは何か?
    現在の知見によると黒点は太陽面におけるもっとも顕著な磁場の出現形態である。
    すなわち,太陽内部でつくられた磁束管が浮上し太陽表面を貫く場所が黒点である。
    ある程度まとまった磁束が太陽面に浮上すると黒点はすぐに形成され,まもなく分裂し消滅していく。
    そして拡散した磁場はその後も太陽面に残っているという状態が続く。
    黒点は太陽内部から浮上したばかりの比較的「新鮮な」磁場の指標ということがいえる。
    黒点は磁場とプラズマが強く結合したダイナミックな現象で満ちており,プラズマ実験室としても興味深い研究対象である。

      同上 p.103.
    対になった黒点は異なる磁極 (N極とS極) をもち,強い吸収線 (たとえば水素原子がつくるHα線 656.3 nm) の波長で観測すると,2つの黒点を結ぶ筋状の模様が見られる。
    これは黒点の上空大気 (彩層) が磁力線に沿った密度構造をつくっていることをあらわしている。



NASA から引用:
A large group of sunspots that rotated across the Sun over six days (Aug. 21-26, 2015) started out as a single cluster, but gradually separated into distinct groups.
This region produced several M-class (medium-sized) flares.
These were the only significant spots on the Sun during this period.
The still image shows the separated group as it appeared on Aug. 26.


HINODE から引用:
太陽表面 (光球) の温度は6000度であるのに対し、黒点は4500度と温度が低いため、暗く見えます。
黒点には約3000ガウスという極めて強い磁場が存在します (地球の磁場は0.3ガウス)
黒点は磁場が強いために太陽中心部で生まれる熱が表面へ伝わるのが阻害されて、温度が低いのです。