Up <北海道の夏の猛暑>の大気構造 作成: 2023-08-30
更新: 2023-08-30


    つぎは,2023年8月の北海道の猛暑の模様:
気象庁「過去の気象データ検索」で,つぎのように検索:
北海道>石狩>札幌 → 2023年 → 8月 → 2023年8月の日ごとの値を表示
札幌(石狩地方) 2023年8月(日ごとの最高気温)
 日  最高気温
20 29.8
21 32.4
22 33.2
23 36.3
24 35.0
25 34.7
26 35.6
27 30.7
28 27.8

    この猛暑は,大気のつぎの構造による:
    1. 北緯50度以北圏鉛直対流が,高緯度に後退。
    2. 後退したところに,南からの大気の流れが滞留。

500 hPa面 (地上約5.5km) 天気図
( earth.nullschool.net (気温) から引用)
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20日

21日

22日

23日

24日

25日

26日

27日

00/500/earth/north/m.jpg 28日


    気温の表では 23〜26日が猛暑の山になっているが,この4日間は天気図で見ても,南からの大気の流れを北海道がもろに被る格好になっている。


    ところでひとは,この猛暑を,「地球温暖化──CO2 の温室効果による気温上昇」だと思っている。
    しかし上の大気構造は,「温室効果」で説明されるものではない。
    ひとは「大気の構造」に考えを及ぼすということを知らないので,暑さをみな「地球温暖化」にしてしまうのである。