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『気象衛星画像の解析と利用』, pp.59,60.
前線は気団の境界として定義される。
こうした境界では異なる密度を持つ気団の接触面に沿って鉛直循環が励起され雲が発生するので、一般に総観スケールの前線は帯状の雲域(雲バンド)として認められる。
従って衛星画像による前線解析では、まず大規模な雲バンドに着目することが手始めとなる。
ただし乾燥した大陸上では鉛直循環が励起きれでも雲が形成されないこともあり、一方で上層の強風で移流してくる上層雲のみの雲バンドもある。
雲バンドの有無だけでは前線を決定できない場合もあるので、注意が必要である。
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