Up 「北極海の氷の減少」 作成: 2023-09-03
更新: 2023-09-14


    北極海の氷域は,年間でつぎのように変化する:
NSIDC : Arctic Sea Ice News & Analysis から引用
(画像クリックで,拡大表示)
2019 年
1 月 2 月 3 月
4 月 5 月 6 月
7 月 8 月 9 月
10月 11 月 12月


    この年間変化を数値で表現すると,つぎのようになる (10年間の平均) :
NSIDC (Monthly Archives: January 2020) から引用

    比較:南極海の場合
同上 から引用


    グラフは,北極海で氷の減少が進行していることを示す。
    さて,この減少のメカニズムは?


    北極海の氷は,減り出すと,新しい平衡状態が現れるまで,減る一方になる。
    どうして?

    北極海に降る雪は,氷域に降ると残り,海域に降ると消える。
    氷域を拡げるものは,氷域に降る雪である。

    氷域の縮小・後退は,氷域に降る雪の減少になる。
    そして氷域に降る雪の減少は,氷域の縮小・後退になる。
    こうして,氷域の減少は,減少が減少を呼ぶスパイラルになるのである。


    北極海の氷が減少するとき,ひとはこれを「地球温暖化によって氷が融けているのだ」と思う。 そう思うのは,そう思うように洗脳されてきているからである。



  • 引用Webサイト
    • NSIDC : Arctic Sea Ice News & Analysis
        https://nsidc.org/arcticseaicenews/yyyy/mm/