梅雨とは，つぎの天気図に示される寒気と暖気の配置が，安定的に持続するという現象である： 
実際，寒気の勢力の強い冬から暖気の勢力の強い夏への移行では，寒気・暖気の平衡のステージが存在することになる。 そして上の天気図に示される寒気・暖気の配置が，この平衡の現象というわけである。 ＜寒気が弱まる＞は，＜高緯度圏鉛直対流が弱まる＞の現象である。 鉛直対流は，冬から梅雨入りまで，つぎのように変化してきた： 
一般に，寒気と暖気の境目は，暖気が寒気に冷やされて，水蒸気が水になる。 それらは互いにくっついて大きくなり，そして下に落ちる。 この現象が，雨雲と降雨である。 「前線」は，寒気と暖気の境目である。 梅雨の前線 (「梅雨前線」) は，寒気・暖気の配置の形が示すように，「停滞前線」である。 |
