Up IPCC 報告書公表 (2022-02-28) 作成: 2022-03-03
更新: 2022-03-03


      読売新聞, 2022-03-01
    温暖化 IPCC警鐘
    報告書「36億人 対応できず」
     国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第2作業部会は28日、地球温暖化による影響に関する新たな報告書を公表した。
    酷暑や大雨、干ばつなどの異常気象が増え、自然や人間の適応能力を超えて不可逆な影響も出ていると警鐘を鳴らした。
    世界の人口約78億人のうち33億〜36億人は、気候変動に対応できない途上国などに住んでいると指摘した。
     同部会の報告書は2014年以来8年ぶり。
    デブラ・ロパーツ共同議長は28日の記者会見で「気候変動が人間の幸福と地球の健康を脅かしているのは科学的な証拠から明らかだ」と語った
     昨年8月には第1作業部会が、各国が最善を尽くしても今後20年以内に世界の平均気温が産業革命前より1.5度高くなると推計した。
    今回の報告書は、気温上昇幅が1.5度を超えた場合、多くの人間が深刻なリスクに直面するとした。
    干ばつにより慢性的な水不足に陥る人は、上昇幅が2度の場合は世界全体で最大30億人、4度だと40億人に達するという。
     報告書は「農作物」「感染症」「インフラ」など人間の生活に関わる12項目のうち、10項目で温暖化の悪影響が強まっており、
    生物の絶滅や氷河の縮小など、取り返しのつかない事態も進行していると強調した
     日本を含むアジアは熱波や干ばつ、洪水などが増えており、今世紀半ばまでにインダス川やガンジス川などの流域で深刻な水不足に陥る可能性があるという。
     温暖化の被害を軽減させる「適応策」は一定の効果を上げているものの、地域差が大きいとした。


    ひとはこの記事を読んで,そっくり真に受ける。

    こういうことがいま起こっていると言われたら,ほんとうに起こっていると思う。
    ひとは,「本当か?」という問いがあることを知らない。

    こういうことがこの先起こると言われたら,ほんとうに起こると思う。
    ひとは,「どうしてそうだとわかるのか?」「どんな計算をやっているのか?」という問いがあることを知らない。
    「専門家」を全能者だと思ってしまうのである。


    そしてひとは,国連を正義の砦かなんかのように思っている。
    国連は,簡単に言えば,途上国に金を流すシステムである。
    国の経済格差は国際不安のもとなので,こういうシステムが必要となる。

    しかし金を流すときは,大義名分が要ることになっている。
    先進国の CO2 排出によって,途上国は深刻な被害」は,このようなものである。

    新型コロナワクチン」も,同様である。
    「途上国に新型コロナワクチンを供与」は,ワクチンを詰めた包みを送れば済むわけではない。
    ワクチンの管理と接種を可能にする施設/インフラと人材をつくらねばならない。
    こうして,「ワクチン」名目で多額の金を流すことができる。

    途上国に金を流すのに,大義名分は余計でしかない。
    大義名分は,イデオロギーをつくるからである。
    即ち,大義名分をつくるために,科学がねじ曲げられ,虚偽が事実に捏造されることになる。
    今日,イデオロギーは,国連がこれの最大の作り手になっている。
    なんとも面倒臭い限りである。


    ということで,何を言っても無駄なのだが,「何を言っても無駄」を主題化することも生態学/科学のうちである。
    「何を言っても無駄」事象に出遭ったら,できるだけサボらずに拾っておこう。


    以下,「科学的証拠」をいくつか挙げておく。
    世界の CO2 排出量:
Our World in Data : CO2 emissions by fuel より


    ひとは,この増加に対応する具合に地球温暖化が進行していると思っている。
    しかし実際は,つぎのような具合である:

    北極海の氷の量
National Snow & Ice Data Center (NSIDC) より


    日本の気温
気象庁「日本の気温と降水量の長期変化傾向 : 月平均気温」 より


    斜め線に騙されないように
    これは,「統計の嘘」の類である。
    直線近似する区間を変えれば,傾きが変わる:
    • 「北極海の氷の量」は,「この10年間の傾向からこの先を予測する」だと,どんな直線を引きそうか?
    • 「日本の気温」は,「この20年間の傾向からこの先を予測する」だと,どんな直線を引きそうか?

    そもそも,寒冷期から始めれば,気温グラフが右上がりになるのは当たり前である。
    そしてこの当たり前を踏まえるとき,つぎの「ヨーロッパの気温」は,そろそろ寒冷化の局面に入って行きそうにも見えないだろうか?

    ヨーロッパの気温
Copernicus /European Centre for Medium-Range Weather Forecasts (ECMWF) より