Up 「異常気象」騒ぎ : 要旨 作成: 2021-12-12
更新: 2021-12-12


    ひとは,変動を「異常」とする。
    自然は,変動が正常である。
    不変が異常である。
    ひとはこのことを知らないので,変動を「異常」とする。

    変動が正常であることを知らない人にこれを教えるのは,学校がやれば済むことである。
    しかしいまは,変動を「異常」とする最先端が,学校になっている。
    学校では,「異常」に敏感であることが正しいと教えられる。

    こうして世の中はいつも空騒ぎを起こしている。
    そして世の中の騒動はマスコミの糧なので,マスコミがこれを煽る。
    空騒ぎは,学校とマスコミを<正のフィードバック>装置にして,大騒動にまで進まないうちは終わらない。
    そして,大騒動に消耗して,ひとはつかのまの小康状態に戻る。


    ひとは,空騒ぎして消耗したことを,記憶に残すことができない。
    すぐに忘れて,同じ行ったり来たりを繰り返す。

    ひとは何度も「異常気象」騒ぎをする。
    これは,一つのお祭りになっている感がある。
    「異常気象」騒ぎは,ひとのカタルシスというわけだ。
    「地球寒冷化」で騒いでそうはならなかったら,今度は「地球温暖化」で騒ぐ。

    実際,人間とはこのほかではあり得ないものらしい。
    正反対の二極の行ったり来たりで,生活のリズムをつくっている。
    ここにも「変動が正常」がある。