Up 雪が降らないのは, 気温のせいではない 作成: 2023-03-26
更新: 2023-03-26



    ひとはこれを見て,「温暖化」の思いを改めて強くすることになる。
    メディアもひとも,「温暖化」の内容に思考停止し,そして「暖かい → 雪が降らない」だと想っているからである。


    事実は:《雪が降らないのは,雪を降らせる雲ができないから》

    スイスは,つぎのグラフが示すように,1995年頃から日照時間が増えており,降雪量の減少はこれと対応している。 ── 逆に, 1980年の前後は日照時間が少ないので,降雪量の多かったことが推測される。
MeteoSwiss から引用:

    雪は,気温が低いと降るのではない。
    実際,気温が低いと降るものなら,氷点下の沙漠には雪が降らねばならない。
    そして氷点下の沙漠は,日照時間の多寡を決めるのは気温ではないことも示す。
    気象にいくら疎くても,このくらいのロジックはわかるだろう。


    降雪は,雪を降らせる雲ができないことには始まらない。
    日照時間の多いことは,そのまま降雪の少ないことである。
    以下は,釧路 (北海道) と富山 (富山県) の<1月の気温,日照率,降雪の深さの推移>をグラフにしたものである。
    このグラフで,つぎのことをしかと確認すべし:
    • 日照時間が多ければ,当然雪は少ない。
    • 日照時間が多いのは,暖かいということではない。
    • 雪が少ないのは,暖かいということではない。
    • 降雪量は,大きく変動する。

    特に,降雪量が大きく変動するものだということを,わかるべし。
    変動がわからないと,「温暖化だ!」と騒ぐ者になってしまう。
    ──「温暖化だ!」と騒ぐ者に変動が見えないのは,一方向に変化していると信じ込んでいる (洗脳されている) ためである。

グラフのもととなる数値は,気象庁の「過去の気象データ検索」から取った:
  釧路 → 観測開始からの毎月の値 → 日平均気温, 日照率, 降雪の深さ
  富山 → 観測開始からの毎月の値 → 日平均気温, 日照率, 降雪の深さ

左列から,1月の日平均気温 (℃), 1月の日照率 (%),降雪の深さの1月合計値 (cm)。

釧 路
(1月の平均気温は氷点下,日照率が高い,降雪が少ない)




富 山
(1月の平均気温は零度より上,日照率が低い,降雪が多い)