Up 寒暖を知る 作成: 2021-12-27
更新: 2021-12-27


    ひとは,気温を知っているつもりでいる。
    それは,ただの「つもり」である。

    気温は1日の中で大きく変動する。
    平均気温は,季節ごと,年ごとに変化する。
    この変化に対して,ひとは「なぜ」を問うという知性を持たない。
    「なぜ」を問うという知性を持たないので,「CO2 排出で地球が温暖化している」を聞かされると,たちまちこれを信じてしまう。
    乾いた大地に雨が染みこむようなものである。

    CO2 排出で地球が温暖化している」を唱えている者たちは,寒暖を知らない。
    寒暖を知らないのは,未熟・若輩,生活形態が理由である。
    寒暖は,<寒にあって暖を強く待ち望む><暑にあって冷を強く待ち望む>という体勢から,はじめて本質的な現象に目が向くことになるものであり,それの何であるかが知られてくるものである。
    寒にあって暖房をつける,暑にあって冷房をつけるという生活をしている者たちには,寒暖はわからない。


    北海道に棲むことは,寒暖を知るのに有利である。
    「冷夏」があるからである。

    冷夏とはどんな気象かというと,空にいつも雲がかかった状態である。
    雲は太陽の日射をはね返すので,地表が温まらない。

    ひとは,太陽の日射がそのまま気温を上げると思っているが,そうではない。
    気温は,地表の熱が空気に伝導するというメカニズムで,上がる。
    「冷夏」の場合,雲がかかる日が続いて地表が温まらないことが,気温が低いということである。