Up 上昇・下降流束──ベナール渦 作成: 2023-02-04
更新: 2023-02-13


    流体の薄い層の鉛直対流は,隣合う上昇流と下降流の束になる。
    そして上昇流・下降流は下から上まで一本なのではなく,支流に分岐し,そして各レベルにおいて絡み合う:


    上昇流は,周りの流体粒子を吸い込む渦柱になる。
    下降流は,周りに流体粒子を押し出す渦柱になる。

    2種類の渦柱の束は,2種類の渦の回転方向が逆であれば安定する (「ベナール渦」):

    地球の進化は,大気の鉛直対流に対し,この安定を実現する。(進化論の謂う「自然選択」! )

    渦の回転方向は,北半球で,上昇気流が左回り,下降気流が右回りになっている。
    これは,進化の過程 (偶然の積み重ね) でこうなったというものであり,いまから説明がつくことではない。
    回転方向が逆──これが要点である。

    北緯50度以北圏鉛直対流の冬と夏