Up <上昇流終端=下降流始端>の配位 作成: 2023-02-24
更新: 2023-02-25


    上昇流終端は下降流始端である。
    上昇し切った空気は,今度は下降する。

    自然は,<上昇から下降へ>をどのように配位するか?
    10hPa 面天気図は,この配位を見せてくれる。
    つぎは,冬期の配位である (空気の流れを矢線で示す):
2023-02-22 JST 21:00
10 hPa 面 (高度 30km 前後) 天気図 (Wyoming Weather Web)


    この図では,上昇流終端が1個,下降流始端が1個ないし2個である。
    そして下層には,これの支流が形成されているわけである。

    以下,支流分岐の模様を,同時刻の earth.nullschool.net の天気図 (風速) と並べて示す:

10 hPa 面
 

30 hPa 面
 

50 hPa 面
 

70 hPa 面
 

250 hPa 面
 

500 hPa 面
 

700 hPa 面
 

850 hPa 面
 

     注意 :  天気図の「風速」は,風速の方位角成分 (水平成分) である。
    上昇・下降流の風速は,渦柱の中心に近いほど鉛直成分が大きくなる。
    よって,天気図に表示される風速は,渦柱の(へり)部分が最も大きくなる。
    気象学はこれに騙されて,「偏西風・ジェット気流」を立ててしまう。