Up 天気予想の方法 作成: 2023-02-14
更新: 2023-02-14


    天気予想は,つぎの方法による:
    1. いまから少し前の天気といまの天気を並べる。
    2. 天気の要素 (と定めたもの) がこの間どれだけ変化したかを,計算する。
    3. この変化率を延長したときの天気を,将来天気として提示する。

    変化率は,《局所的に,線形に近似》である。
    予想は,「線の延長」である。
    よって予想は,延長するほど外れていく。

    天気予想の改良の一つの方向は,線形近似を曲線近似に替えるというものである。
    単純には,変化率の変化率を用いる。
    しかしいずれにしても,予想は「これまでこう変わってきたから,この先も同じように変わる」である。


    現実は,「これまでこう変わってきたから,この先も同じように変わる」ではない。
    天気の変化は上昇・下降流束の揺らぎであるが,この揺らぎは予想がつかない。

    こうして天気予想は, 「2,3日先までがせいぜいいいところ」となる。
    週間予報は,先ず当てにならない。
    長期予報などは,「天気予報に与っている者たちが自分の存在証明のためにやっている」と見てやるしかないものである。