Up 赤外画像 作成: 2022-12-26
更新: 2022-12-26


      気象衛星センター『気象衛星画像の解析と利用』, p.4
    (1)赤外画像の特徴
    赤外画像は温度の分布を表している。
    昼夜を通して均質な観測が出来る。
    このため、雲や地表面の温度を常時観測するのに適している。
    赤外画像は温度の低いところを明るく、温度の高いところを暗く画像化しである。

    (2)赤外画像の利用
    ア 常時監視
    赤外画像は可視画像と違って、昼夜の別なく同じ条件で観測が可能である。
    これは、気象じよう乱を常時監視する上で、赤外画像の最も有利な点である。
    イ 雲頂高度の観測
    赤外画像からは、雲頂温度を知ることが出来る。
    その場所における気温の鉛直構造が分かれば、雲頂温度を雲頂高度に変換することが出来る。
    気温の鉛直構造の推定には、客観解析値や数値予報値を用いることが多い。
    対流圏では一般に上層ほど気温が低いので、雲頂温度が低い雲は雲頂高度が高いといえる。
    また、雲頂温度の変化から、鉛直方向の発達程度を監視できる。
    ウ 地表面温度の測定
    赤外画像からは、雲頂温度のほか、晴天域における地表面の温度を測定できる。
    特に直接観測の少ない海面水温は、有益な情報となる。