Up 宇宙気候学 作成: 2021-12-23
更新: 2021-12-23


氷のテムズ川
1677

1684


雪の蒲原 (現 : 静岡市清水区蒲原)
1833



宮原 (2014), p.91 から引用
炭素14 から復元された過去1000年間の太陽活動の変動


Wikipedia から引用
太陽圏電流シート



  • 宇宙線 → 雲
    1. 宇宙線は,大気の分子と衝突して大気イオンを生成
    2. 大気イオンは,エアロゾルを形成
    3. エアロゾルは,雲粒の凝結核となり雲を形成

  • 太陽活動低下 → 宇宙線増加 → 地球寒冷化
    1. 太陽活動が低下すると,太陽圏電流シートによる宇宙線遮蔽効果が低下して,地球に入射する宇宙線量が増加
    2. 宇宙線量が増加すると,雲量が増加
    3. 雲量が増加すると,地球の太陽光反射率(アルベド)が上昇
    4. アルベドが上昇すると,地球が寒冷化


NASA から引用
銀河の中の太陽の位置


Wikipedia から引用


      宮原 (2014), pp.157,158.
    宇宙に目を向けて、地球での出来事と、地球を取り巻く宇宙環境の変化を照らし合わせてみると、驚くべきことに、いくつもの共通点が見えてきます。
    たとえば、全球凍結が発生していた24億〜21億年ほど前と8億〜6億年前は、天の川銀河がスターバーストを起こしていた時期で、太陽系が暗黒星雲をかすめてもおかしくない状況にあったことがわかります。
    そのほか、1.4億年ごとに繰り返す寒冷化のタイミングは、太陽系が銀河の腕を通過するタイミングと一致していますし,

    宇宙線の1.4億年周期変動と海水温変動

    生物種の数に見られる6000万〜7000万年周期という変動は、銀河の中での太陽系のアップダウン運動と関連している可能性が指摘されています。

    生物種数の周期的な変動と宇宙線変動の相関

    地球の中だけに目を向けていたときには必然性がないように見えた地球史上の大事件の究極的な原因は、宇宙の環境の変化にあるかもしれないのです。