Up 天気予報が当たらないわけ 作成: 2023-06-08
更新: 2023-06-08


    天気予報は,つぎの方法でつくられる:
      《ここまでの天気の変化を,この先に延長する》
    翻って,天気予報が外れるのは,つぎが理由である:
      《この先の天気は,ここまでの天気の変化の延長ではない》

    この先の天気がこれまでの天気の変化の延長でないとき,そこには何が起こっているのか?

    そもそも,天気は天気の系の動的平衡であるから,<ここまでの天気の変化の延長>は,それが新たな動的平衡の実現でなければ,現実にならない。
    天気は複雑系であるから,<これまでの天気の変化の延長>が新たな動的平衡の実現になることは,決してない。
    よって,この先の天気がこれまでの天気の変化の延長になることは,決してない。

    そして,天気の変化には,蓄積した歪みの解放が含まれている。
    歪みの解放は,天気予報が予測できないものである。
    それが大きければ,天気予報は大外れになる。
    翻って,天気予報がまあまあ当たっているとき,それは歪みの解放が小さくて済んでいるということである。