Up | 気象予報AI | 作成: 2023-06-07 更新: 2023-06-08 |
コンピュータは,変化の延長を細かく計算して気象予報をつくる。 人間は,勘を働かせて気象予報をつくる。 で,どちらの予報がよく当たるかを比べると,コンピュータの方が当たる。 こうして,天気予報はコンピュータの仕事になった。 数値データを出力するのは,スーパーコンピュータである。 数値データは,気象予報のまだ一次的な出力である。 数値データに意味をつけて,気象予報となる。 「意味をつける」の内容は,「各種天気図へ可視化し,そして天気の解説をつくる」である。 「各種天気図へ可視化」も,コンピュータの仕事になっている。 気象予報士の仕事として残っているのは,「天気の解説をつくる」である。 しかしここに,天気の解説は AI がやれるという状況になってきた。 これは,人間の気象予報士はもういらないということ? そういうことになる。 「AI は間違う」と唱えてもだめである。 AI に対抗しようとする人間気象予報士は,AI より多く間違うことになるからである。 気象予報は,気象予報AI が行うものになる。 ひとは, 「気象予報AI に気象予報をさせることができればよい」となる。 そして,気象予報がひとのすることでなくなるとは,ひとが気象予報の能力を失うということである。 一般に,自分では生産せず奴隷の使役に埋没するとき,ひとは自力生産の能力を失う。 生物種ヒトは,いまこのように進化しているところである。 |