Up | 気象学の嘘 :「熱帯収束帯」 | 作成: 2024-07-11 更新: 2024-07-11 |
ひと,そして気象学は, 「赤道付近で上昇し緯度20–30度の低緯度地域で下降する気流」を,上に引用した絵で想っている。 その絵は,騙し絵である。 騙しのトリックは,「スケールをインチキする」である。 「赤道から緯度20〜30度」の距離は,緯度20度で計算すると:,
そこで「対流」の絵を正しいスケールで書くと,タテ幅はヨコ幅の
──緯度30度で計算したら,厚さ3mm。 この薄さでは,上の図が示すような<上下面で反対方向の大気循環>は,起こらない。 実際,このようなタテ・ヨコ幅比の層で起こる大気の運動は,「ベナール対流」がモデルになるのである。
「赤道付近で上昇し緯度20–30度の低緯度地域で下降する気流」は,存在しない。 存在しないことは,実際に天気図にあたればわかる。 「熱帯収束帯」は,いまのような天気図をもてない時代の,机上の論 (妄想) である。 しかし気象学は,「熱帯収束帯」を固持し続けている。 それは,学者というのはだいたいが教条主義だからである。 天気図を見ず,教条のポンチ絵を信奉する。。 以下に,太平洋の 250hPa 面 (高度約11km) と 70hPa 面 (高度約 18.5km) の天気図を示す。 見ての通り,「赤道付近で上昇し緯度20–30度の低緯度地域で下降する気流」はもちろん,「定常的」と言えるような気流は存在しない。 |