Up 画角を求める 作成: 2023-09-27
更新: 2023-09-27


    「地平線上の2点間の視直径を撮影画像から求める」では,「無限遠撮影画像の画角を求める」が必要になる。
    以下,無限遠撮影画像の画角を求める方法を示す。


    わたしの場合は,画角を求める無限遠撮影画像をつぎのように定めた:
    1. 画像の右端は,東方向
    2. 左端は,地平線に見える連峰の中の山頂

    なぜ<連峰の中の山頂>にしたのか?
    画角を求めるには,画像の左端にある対象の「東から何度の方向にある」を求めればよい。
    これができるためには,画像の左端に,方向を同定できる対象が必ず在らねばならない。
    <連峰の中の山頂>は,この条件に適う。


    撮影点を,以下Pと呼ぶ。
    東北東方向に見える連峰を撮影。
    そして,写っている山を地図によって同定:

      同定の手順は:
      1. 国土地理院のWebサイトから地図をダウンロード。
      2. 地図上で,Pと高い山頂を直線でつなぐ。
        ──Pから高い山頂へ直線が放射する図ができる。
      3. <連峰画像>をこの図の上でスライドし,山なみと放射線を合致させる。
      2, 3 は,ドローイングソフトを使って行う。

    Pの東は,Pから春分/秋分の日出を撮影して,既に同定している。
    無限遠撮影画像の右端に,この東を措く。
    そして連峰を写す。

    撮影画像の左端にある山を,上の<連峰画像>から同定。
    地図上で,<Pとその山を結ぶ直線>が東となす角度を求める。
    この角度が,求める画角である。

    わたしのデジカメ RICOH GXR+S10 KIT (2009年製) では,72度となった。