Up シダ植物と種子植物の違い 作成: 2016-08-24
更新: 2016-08-24


    「シダ植物」とは?
    「シダ植物」の説明として出会うものは,「n・2n」「有性世代・無性世代」のことばを用いた説明である。 これが何とも気が利かない。
    種子植物と対比して説明するわけであるが,種子植物との本質的違いがさっぱりわからない。
    そこで,「シダ植物」のわかる説明を,ここに示してみるとする。


    シダ植物と種子植物は,形相変化 (生活環) がつぎのように対応している:
    1. 胞子体は,種子植物の本体である。
    2. 胞子嚢から放出された胞子は,種子植物の本体から分離独立した花芽である。
    3. 胞子からの前葉体の形成は,花芽からの花の形成 (開花) である。
       ──胞子・前葉体は,個体として振る舞う(!)花芽・花である。
    4. 前葉体にある造精器,造卵器は,それぞれ花の雄しべ,雌しべである。
    5. 造精器から出た精子が造卵器に入り受精となるのは,受粉・受精である。
    6. 受精が成った前葉体は,種子である。
    7. 受精が成った前葉体からの胞子体の形成は,種子からの発芽・成長である。

    種子植物だと思っている種Aが,
        <花芽 → 花 → 種子>
    の変容を,もし本体から分離独立した単体(「個体」) として現していたら,その変容は実は
        <胞子 → 前葉体 → 受精卵>
    なのであり,Aは実はシダ植物なのである。

    そこで,「シダ植物と種子植物の違いは?」の問いには,つぎのように答えればよい:
      シダ植物では,<花芽 → 花 → 種子>を一続きの個体として現す!
        (「個体」の意味は, 「本体から分離独立した個体」)