Up <権威>幻想 作成: 2015-07-13
更新: 2015-07-13


    分類は,無理をやることである。
    分類をやると,どこにも属させることができない個体がでてくる。

    素人はこのことを知らない。
    そこで,どこにも属させることができない個体に出遭うと,「同定保留」の扱いにする。
    そのこころは,「同定できないのは自分の力がないためであり,そのうち力がつけば同定できるようになる」である。

    「同定保留」は,「本来なら同定できる」である。
    素人はこのとき,「本来」をやってのけるところの権威を立てている。

    同定の権威は存在するか?
    存在しない。
    権威は,幻想である。
    分類・同定は,人のもたれ合いである。
    そして,<権威幻想を共に支える>が,<もたれ合い>の意味である。