Up 「変種・異種・雑種」: 要旨 作成: 2015-08-06
更新: 2015-08-06


    同一種とされる個体の間には,「個の多様性」がある。
    多様の幅が大きくなると,これらの間に区分を立てたくなる。

    区分を「典型とそうでないもの」にするのは,「変種」の考えである。
    「異種」が立てられることもある。
    「雑種」が立てられることもある。

    しかし,「個の多様性」は,連続的変化 (グラデーション) を示してくる。
    「多様」はそもそも「区分」では処理できない。

    「典型」にしても,それは人の恣意である。
    「変種」の方がなぜ「典型」でないのか?
    「雑種」の方がなぜ「純系」でないのか?