Up <商品経済社会に生きる>を反照 : 要旨 作成: 2015-09-26
更新: 2015-09-26


    人の<生きる>は,<商品経済社会に生きる>である。
    カラダは,商品経済主義のカラダである。
    思考は,商品経済主義の思考である。
    習慣は,商品経済主義の習慣である。

    商品経済主義は,商品経済に馴染まない者/物が「邪魔者/物」の位置づけになる。
    「雑草」は,こうした邪魔者/物の一カテゴリーである。

    「雑草」は,「商品作物」の対立概念である。
    商品作物にならない。
    商品作物生産の障害になる。

    <商品経済社会に生きる>は,この生き方を「文化」にする。
    文化には,商品経済に馴染まない者/物の駆除が含まれる。
    雑草駆除は,「文化人」のたしなみである。

      雑草放置は,だらしなさを意味する。
      まっとうな人間は,雑草駆除をする。

    「雑草」の意義は,<商品経済社会に生きる>の反照である。
    「雑草」は,人の<生きる>が<商品経済社会に生きる>であることを示す。
    「雑草」は,人の<生きる>を相対化して見せる。
    こうして,「雑草」は思想になる。