Up | 自然は,「自然破壊」を包含する : 要旨 | 作成: 2015-07-01 更新: 2015-07-01 |
一つの種は,自身の「進化」を螺旋運動で現すことになる。 螺旋運動は,自壊──自家中毒死──が定めである。 人間は,自壊の道を進んでいる。 「自然破壊」は,この「自壊」の内容の一つである。 「自壊」が定めであることのうちに,「自然破壊」が定めであることが含まれる。 「自然破壊」は,定めである。 実際,ひとは,商業主義を辞められない。 生産力向上の螺旋運動から脱けられない。 商業主義を辞めること,生産力向上の螺旋運動から脱けることは,死ぬことだからである(註)。 個は,己が死なないことを行う。 これは,種の自壊に進むことをせっせと行うということである。 このことに是非はない。 自然である。 人間の現前の営みは自然であり,人間の「自然破壊」は自然である。 人間の「自然破壊」は,自然にとって痛くも痒くもない。 自然という存在は,人間の「自然破壊」を「痛い・痒い」とするような存在ではない。
|