Up 「世界」: 要旨 作成: 2015-07-26
更新: 2015-07-26


    (1) 世界
    所与と自分の関係性から,自分の世界がつくられてくる。
    世界とは,自分の世界のことである。

    「雑草」は,自分がつくる世界である。

    所与との関係性は個々人で違う。
    自分の世界は,他の者の世界とは違う。

    「雑草」は,人によって違う。


    (2) スケール
    世界のスケールは,その世界に自分があてるスケールと相対的である。

    <身辺の雑草生態>を「雑草」にしているとき,この世界には自ずと小さいスケールがあてられる。
    そして,スケールの縮小化に際限はない。
    <身辺の雑草生態>は,無限大の世界になる。


    (3) 手近
    世界としての<身辺の雑草生態>と<森の樹木生態>を較べてみる。

    森は,人が移動するには障碍だらけである。
    見通しも悪い。
    個々の樹木へのアクセスは,容易なことではない。

    雑草に対しては,人は<森を足下におさめる巨人>の相になる。
    移動に障碍はない。
    見通しもよい。
    個々の雑草へのアクセスは,容易なことである。

    「雑草」は,人にとって手近な世界になる。