Up PPO 作成: 2026-05-14
更新: 2026-07-03

4足歩行ロボット他律型運動脳 > 訓練PPO

    強化学習は,本来ひどく不安定である:
      勾配が暴れる
      発散する
      探索が足りない
      局所解に落ちる
      報酬が sparse
      行動が極端になる
    そこで,パラメータ値更新のアルゴリズが,重要なものになる。


    よく使われるのはつぎの 3つ:
    1. PPO(Proximal Policy Optimization)
      最もよく使われる
      4足歩行ロボットの標準
      安定して学習できる
      特徴 : KL制約, clipping
    2. SAC
      滑らかな動作が得意
      エネルギー効率の良い動きが得意
      ロボットアームでよく使われる
    3. TD3
      精密な制御が得意
      ノイズに強い
      実機ロボットで使われることが多い


    ここでは,PPO を取り上げる。

    PPO はつぎの流れ図に表現される:
          ① データ収集(θ_old)
      4096 の並列環境 × n ステップ
      (s_t, a_t, r_t, s_{t+1}, θ_old(a_t|s_t))
             ↓
          ② 価値関数の評価(φ)
      critic が各状態に対して V(s_t) を出力
             ↓
          ③ TD 誤差 δ_t の計算
      δ_t = r_t + γ V(s_{t+1}) − V(s_t)
             ↓
          ④ GAE による A_t の計算
      A_t = Σ_k (γλ)^k δ_{t+k}
             ↓
          ⑤ 価値ターゲットの作成
      V^target_t = A_t + V(s_t)
             ↓
          ⑥ actor の目的関数
      Ratio(τ,t) = θ(a_t|s_t) / θ_old(a_t|s_t; τ)
      L^CLIP(θ) = E_(τ,t)[ min(
       Ratio(τ,t) A(τ,t), clip(Ratio(τ,t)) A(τ,t) )]
             ↓
          ⑦ critic の損失
      LV(φ) = E_(τ,t)[ (V(s_t) − V^target_t )^2 ]
             ↓
          ⑧ actor–critic の並行更新
      θ ← θ + α ∇_θ L^CLIP(θ)
      φ ← φ − β ∇_φ LV(φ)
             ↓
          ⑨ 新しい θ で再びデータ収集
      (① に戻る)


     註: "PPO" の語の使われ方は,曖昧になる。
    パラメータ更新のアルゴリズムは,訓練フローと不可分であり,さらに NN (計算グラフ+重みパラメータ) の設計方法と不可分なものになるからである。