Up 「見る・見える」 とは何か 作成: 2026-06-28
更新: 2026-06-28

4足歩行ロボットとは > 脳/学習理論との往還「見る・見える」 とは

    画像認識AI は,CNN に対象認知を訓練したものである。
    この対象認知は,つぎのようになっている:  
     カメラが 「状態」 を写す
     画像が CNN に入力される
     CNN は,
      画像を,特徴量マップ (小画像の束) に変換
      特徴量マップを段階的に圧縮
      特徴量マップを1本のベクトルにする
      このベクトル (特徴量ベクトル) にラベルをつける
      このラベルを出力する

    CNN の "C(onvolution)" は,特徴量マップへの変換と段階的圧縮のアルゴリズムのこと。

    特徴量ベクトルは,次元が 128 とか 256 程度。
    画像の情報サイズと比べて,すごく小さい。
    これは,「画像の縮小」 ではなく 「概念」 である。
    CNN の対象認知は,
       画像から概念をつくり,
       概念にラベルをあてる
    というもの。


    歩行脳 NN (MLP) が受け取る 「視覚」 データは,画像認識 CNN が出力する情報量ベクトル。
    ラベルをあてる前の概念の方である。

    これが,歩行脳の 「状態を見る」。
    そしてこの 「見る」 は,動物/人間の 「見る」 でもある。


    画像は,眼の視神経が受け取ったもの。
    脳は,画像から概念を構成する。
    前者は 「見える」,後者が 「見る」。

    こう言うと,つぎの反論が:
      「しかしわたしは,概念ではなく,
       確かに画像を見ている」

    この画像は,「錯覚」 である。

    「見る」 は,一回性ではない。
    眼は絶えず視線を変え,脳は視神経から届くデータをひっきりなしに概念に変える。
    この 「概念動画」 が,画像を錯覚させる。
    「わたしは確かに画像を見ている」 となるわけである。