|
2017-08-30 読売新聞 (北海道版)
道開発予算、18%増を要求…アイヌ政策費は4倍
「象徴空間」整備加速
国土交通省は29日、北海道開発予算の2018年度概算要求として、17年度当初予算比18%増の総額6473億円を計上したと発表した。20年4月に白老町で開設するアイヌ民族に関する国立施設「民族共生象徴空間」の整備を加速させるほか、食と観光の発展に向けた基盤整備に重点を置いた。
要求額のうち、一般公共事業に当たる北海道開発事業費は同19%増の6371億円。主な内訳は、道路整備に同11%増の2168億円、農林水産基盤整備に同24%増の1410億円、治山治水に同16%増の1094億円など。外国人観光客の急増に対応するため、新千歳空港の駐機場拡張費などを盛り込んだ空港関連費は、同49%増の159億円を計上した。
北海道開発予算におけるアイヌ政策に関する経費は、同4・25倍の32億円となった。民族共生象徴空間のうち、国交省が所管するアイヌの伝統文化などが体験できる国立民族共生公園、アイヌのための慰霊施設の建設を本格化する。
|
|