Up | 「先住権」訴訟 | 作成: 2020-01-14 更新: 2020-01-14 |
浦幌アイヌ協会 「先住権」訴訟が起こることは,『先住民族法』立法の含蓄である。 景気対策最優先を掲げる政治は,この含蓄を見ないようにする。 あるいは,金で懐柔できるとたかをくくる。 しかし,ひとはパンのみにて生きるにあらずというわけである。 アイヌ民族主義を自身の政治イデオロギーにする者は,「アイヌ=先住民族」が認められるようになれば,「先住権」に文字通りの内容をもたせる運動を開始する。 そしていまは「アイヌ=先住民族」を認める法を得ているのだから,運動は「法廷闘争」を方法にすればよい。 サケの捕獲は,「アイヌ」イベントに許可された。 しかし,「先住権」が与えられた者は,そんなお目こぼしのようなやり方は却けて,堂々と「自由にサケ漁をさせろ!」を提訴できる。 そして,「サケ漁」などは「先住権」の外延の序の口である。 『先住民族法』は,パンドラの箱になることがわかっていた。 しかし政治家とは,後のことは知らぬの いまからは,社会がこれの尻拭いをするステージである。 ──是非も無し。 もっとも,訴訟する側も,ヤブヘビの危険を負う。 「サケ漁」の場合だと,《「自由にサケ漁」とは「だれによる・どのようなサケ漁」なのか?》という問題が俟っている。 法治社会では,その「だれ」「どのよう」は不特定ではあり得ないからである。 行き着く先は,「資格者名簿作成・免許証発行」であるのみ。 さて,一体どんなことが起こるか? ところで,
アイヌ観光を成功させねばならない自治体はすべて,マスコミ北海道支局はすべて,「ウポポイ」オープンを祝福することを以て,「アイヌ先住権」運動のスタートを祝福する者になる。 「アイヌ先住権」運動は,これら自治体・マスコミのバックアップを得ている格好で展開できるようになるわけである。 |