Up 「観光資源 "アイヌ語"」 作成: 2018-09-01
更新: 2018-09-01


       2018-08-31 読売新聞 (北海道)
    高校でアイヌ語授業
    立命館慶祥,計12回
    立命館慶祥高校 (江別市) で30日、国際関係コースの3年生17人を対象としたアイヌ語の授業が始まった。二風谷アイヌ文化博物館 (平取町) の関根健司・学芸員補が講師を務め、授業は来年1月まで計12回を予定している。関根さんによると、高校でのアイヌ語の連続した授業は珍しいという。
    単語や文法 本格的に
     アイヌ語授業に先立ち、生徒たちは4月から、北海道博物館や江別市郷土資料館などの講師からアイヌ民族の歴史や文化を学んでき た。
     30日の授業では、関根さんが、アイヌ語の現状について、平取町のパス車内放送や自動販売機などで使われていることを説明した。アイヌ語が今後、海外旅行客らを呼び込む観光資源になりうるとも言及し、「アイヌ語が広がることは良いこと。ずっと興味を持ち続け、アイヌ語の可能性を感じてほしい」と話した。単語や文法などの学習は、次回から始まる予定だ。
     講義を聞いた前田色葉さん(18)は「本格的にアイヌ語が学べるのはうれしい。新しい取り組みなので、パイオニアとして良い結果を残せるよう頑張りたい」と話した。
     関根さんは講義後、「高校時代にアイヌ文化に触れる機会をつくってくれることはうれしい。生徒たちも熱心だ」と述べた。 



    アイヌ観光客は,国内では見込めない。
    アイヌは過去の存在であり,「アイヌ」は「アイヌ観光」がつくるものであることが,知られているからである。
    そこで,海外の訪日客に期待するということになる。

    モデルとなるものに,「侍・忍者観光」がある。
    「侍・忍者」はいまや,海外旅行客を呼び込む観光資源である。
    インターネット上の情報発信は,人が人を呼び込む格好で,観光客の異様な流れを生む。

    侍と忍者は今もいる」は,訪日客には通用する。
    そこで,「アイヌは今もいる」も訪日客には通用する,となるわけである。


    「侍・忍者観光」が当たったところは,「侍・忍者募集」となる。
    そこで,「アイヌ募集」を考えておかねばならない。
    実際,観光戦略を立てるとは,こういうことをしっかりやるということである。

    この度,国交省は2019年度概算要求の中で,「アイヌ民族の伝統文化の普及啓発」経費として対昨年度比40%増の8億5300万円を要求した。 ( 2019年度概算要求)
    ここで「アイヌ民族の伝統文化の普及啓発」の内実は,「北海道経済振興」の中に位置づけられた「アイヌ観光振興」である。