Up "アイヌ" 問題 : 要旨 作成: 2017-01-27
更新: 2019-11-21


    アイヌ系統者は,「自分をアイヌ系統者として現す」について,つぎの二派に分かれる:
    1. アイヌ扱いされることは,「アイヌ特権」不要を込めて,不本意である。
      よって,自分をアイヌとして現すものは,無くさねばならない。
    2. アイヌ扱いされることは,「アイヌ特権」必要を込めて,本意である。
      よって,自分をアイヌとして現すものは,無くしてはならない。

    後者は,「アイヌ特権」獲得の政治運動に入って行く。
    このとき,彼らは敵を立てる。
    社会であったり,政治であったり,為政者であったり,特定の個人/団体であったり,である。

    さらに,敵を<悪>に仕立てる。
    ひとに義憤を抱かせ,その者をやっつけるよう仕向ける。
    彼らは自分たちの運動を,善が悪を挫く正義の戦いにする。

    これらのことは,彼らを感化・利用しようとする者たちとの協働となる。
    そしてこの協働の系は,自己組織化しつつ拡大していく。
    ──「自己組織化」の意味は「個の思いを超える」である。

    この系は,その出自から始め,歪んだ構造の系である。
    それは自ずと問題を現していくものになる。