Up 妄想「アイヌの系統」: 要旨 作成: 2019-11-18
更新: 2019-11-18


    東京の住民を人種として立て,「東京人の形質」「東京人のDNA型」「東京人の言語」を立てる。
    さらに「東京人の系統」を立て,「東京人の形質」「東京人のDNA型」「東京人の言語」の系統を探ろうとする。
    以上は,妄想である。
    妄想が妄想を生む妄想の連鎖である。
    ひとは,これが妄想であること,妄想の連鎖であること,がわかる。
    なぜなら,東京の住民が出自が雑多な人間でなっていることを知っているからである。

    アイヌを人種として立て,「アイヌの形質」「アイヌのDNA型」「アイヌの言語」を立てる。
    さらに,「アイヌの系統」を立て,「アイヌの形質」「アイヌのDNA型」「アイヌの言語」の系統を探ろうとする。
    ひとは,これらを妄想とは思わない。
    なぜなら,アイヌを人種だと思わされてきているからである。


    ひとは,複雑を考えられない/扱えない。 (「複雑」とはひとが考えられない/扱えないもののことを謂うので,これは同義反復である。)
    そこで,複雑なものは,自分の考えられる/扱えるものに代える。

    出自が雑多なものの集合は,複雑である。
    この集合の系統をもし考えるとすれば,それは集合の員の系統の総合ということになる。
    これは,複雑の極みになる。
    「アイヌの系統」とは,言い出せば,このようなものである。
    ひとは,複雑の極みの「アイヌの系統」を考えられない。
    そこでひとは,アイヌを人種のことにする。


    ここで「ひと」と謂っているのは, 「学者」も含めてである。
    「学者」とは,自分の研究と定めたものをコツコツやる者のことである。
    <自分の研究と定めたものをコツコツやる>には,<妄想に囚われて>の部類もある。
    そしてこの部類が,むしろ殆どである。