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読売新聞 北海道版, 2019-01-25
アイヌ遺骨返還 訴訟取り下げ
日高「コタンの会」
国指針提示受け
日高地方のアイヌらでつくる「コタンの会」(清水裕二代表) が新ひだか町などから発掘された遺骨の返還などを求め、北海道大学と新ひだか町を訴えていた訴訟について、同会が札幌地裁への訴えを取り下げていたことがわかった。
取り下げは15日付で、理由について、代理人の市川守弘弁護士は「遺骨返還に関する国のガイドライン (指針) が示されたこともあり、戦略を錬り直すことにした」と話している。
国が昨年12月に示した、身元が特定できない遺骨を地域に返還する手続きに関する指針では、出土した地域が明確な遺骨について、その地域のアイヌ団体からの返還申請を受け付け、継続的な維持管理ができると判断できた場合に返還するとしている。
訴訟では、新ひだか町 (旧静内町) が1956〜72年、墓地の改葬に伴って掘り起こした遺骨など195体を、保管している北大に返還を求めていた。
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