Up | 国際比較──「医療崩壊」の騙しを知る法 | 作成: 2021-01-04 更新: 2021-01-04 |
「己の同定は,他との比較」の考え方である。 ひとは「比較」の方法論に馴染みが薄いので,外国の情報が入ってきても,これを自国の状況と比べることができない。 「自国は自国,外国は外国」で思考停止して,終わりとなる。
「5日連続 5万人超え」で,「入院患者 2万人超」。 そして,この数字でもまだ「医療逼迫」であって,「医療崩壊」ではない。 そこで日本人は,本来ならつぎの思いが持たれるべきなのである:
「日本の専門家・マスコミ・行政は「医療崩壊」を殺し文句にしているが,この声に易々と服してきたことで,どれだけ酷い目に遭っているか」
読売新聞記者は,「ざまあねえや」のつもりでこの記事を書いているわけである。 しかし,「大統領はじめ,閣僚級の約半数や上下両院の議長、最高裁長官ら国の中枢での感染者が相次ぐ」は,「ただの風邪」を自分たちの身を以て知らせているということである。 「ただの風邪」アピールは,これが正解の形なのである。
年齢群別死亡数 : 2020-12-29 まで 傑作は,中国である。 中国は,死亡数累計をつぎのように発表してきている:
2020/5/1 まで:4633人 2020/6/1 から 2021/01/01 まで 4634人 よくもぬけぬけと言うもんだ──である。 しかしここは,つぎのように読むところである:
新型コロナを「ただの風邪」にした。 そして,新年もいつもの賑やかな盛り上がりとなったわけである。 |