Up 学校数学無惨 : 要旨 作成: 2020-07-22
更新: 2020-07-22


    「馬鹿な戦争」は,国民から遊離した戦争ではない。
    徹頭徹尾,国民が主体の戦争である。

    「馬鹿な戦争」は,デマゴギーが<正しい>になる。
    国民には,デマゴギーを<正しい>と受け入れることが強いられる。
    逸脱する者は,「粛清」される。
    この体制は,全体主義である。


    国民がデマゴギーを<正しい>と受け入れるようになるのは,「洗脳」のダイナミクスである。
    洗脳の手口は,<数字で騙す>である。
    ひとは,数の論理がからっきしダメなので,簡単に騙される。

    「統計のウソ」ということばがあるが,<数字で騙す>はこれである。
    「統計のウソ」をひとに注意する者は,自分はこんなものにはひっかからないと偉そうにしているだけである。
    「馬鹿な戦争」では,彼らの《統計のウソに簡単に騙されることにおいては人後に落ちない》が,観察されることになる。


    福島原発事故のときは,ひとは「積分」がからっきしダメなために,「被曝量」で騙された。
    報道番組では,「専門家」が「A地区の○マイクロシーベルトは,胸部レントゲンでの被曝量△マイクロシーベルトよりずっと小さい」と解説した。
    これは,変化率「○マイクロシーベルト/時」と量「△マイクロシーベルト」をいっしょにするトリックである。
    ただし,その「専門家」の名誉のために言っておくと,彼は国民を騙してやろうとこのトリックを使っているのではない。 無邪気に,これをトリックと思っていないのである。
    翻って,マスコミの御用「専門家」とは,このレベルのものなのである。


    この度の「新型コロナ感染拡大」のトリックは,はるかに幼稚である。
    「被曝量」のトリックを見破るには「積分」の知識が要るが,「感染拡大」のトリックを見破るには「割合」の知識で足りる。
    小学算数の内容である。
    まさに「子どもでもわかる」というわけである。

    「感染拡大」のトリックは,つぎと同型である:
      沼に舟を一艘出して1日釣りをしたら, 50匹釣れた。
      数日後,舟の数を増やして1日釣りをしたら,230匹釣れた。
      いま沼は魚が増えている!
    「感染拡大」のトリックに騙されている大人は,舟の数が変わっていることに考えが及ばない。
    子どもなら,考えが及ぶ。


    大人になると,算数がダメになるのか?
    確かにそういう面もある。
    しかし,それにしても馬鹿過ぎる。
    では,どう考えたらよいか。
    「洗脳されている」となるわけである。

    洗脳された大人は,子ども以下になる。
    それは寓話『裸の王様』の通りである。
    『裸の王様』は,フィクションではない。
    普遍的事実を述べたものである。


    「馬鹿な戦争」には,国民が「いま沼は魚が増えている!」のアタマになってしまうことが含まれる。
    これは,学校数学惨敗・無惨の様である。
    このとき,数学教育に蘊蓄のあるところを努めて披露してきた「数学教育学」者などは,どうなっているのだろう?

    「感染拡大」のトリックに騙されている国民を見てとれない「数学教育学」,学校数学の惨敗・無惨を見てとれない「数学教育学」なら,さっさと無くなってしまうのが世のためである。
    なぜならそんな「数学教育学」は,洗脳に加担していることになるだけだからである。