Up カテゴリーミステイク 作成: 2026-04-03
更新: 2026-04-04


    カテゴリーミステイクとは,存在階層の異なる対象を,横並びにすることである。
    例えば,学校と小学校と南小学校を横並びにするぐあい。

    ChatGPT は,カテゴリーミステイクをよくする。
    これは,先述の「論理に弱い」と通じる。
    対象を論理的構成・構造で押さえていないと,カテゴリーミステイクをすることになる。


    関連して,ChatGPT は,同型を立てるのが苦手である。

    差異は,同じ存在階層に並ぶ対象に対して立てる。
    それらは,既に,異なる名をつけられて差異化されている。
    よって,差異を立てるのは容易である。

    同型を立てるのは,いまいる階層から下の階層を臨むときは,簡単である。
    いまいる階層の対象は,下位の存在の類として名がついている。
    よって,「ことばを伝う」 という形で,同型を立てられる。

    しかし,いまいる階層の対象を同型で括って,上位階層の対象をつくるというのは,「ことばを伝う」 が使えないので,難しい。
    実際これが,ChatGPT の苦手となる。


    ChatGPT の同型の立て方は,用途とか外観を用いる。
    構造の同型を立てるというふうにはならない。

    もっとひろく言えば,
      見えているものに対し,
      それの見えないものを見る
    がよくできない。


    Transformer の訓練 Training は,ビッグデータを 「ただ読む」 。
    同型を立てる能力の陶冶は,「ただ読む」 方式の能力陶冶とは別ものになる,というわけである。

    翻って,AI は数学や科学の研究者には向いていない,と言えそうである。
    数学・科学は,これまで気づかれていない型を発見する所為だからである。
    (研究の助手の方は,作業手順を示されれば,能くする。)


    備考 : 「同型」 の方法論/要諦
    ひとのふつうは,
      違いを列挙して,その違いで分類する
       → 本質でない差を大量に生む
    科学的方法は,「最小差異原理」:
      存在を先ず同型に押し込む
      差異は,本当に必要になったところで立てる
       → 本質的な差異になる (差異が意味を持つ)