Up | 群飛 | 作成: 2019-09-03 更新: 2024-09-05 |
これは,「ある目的場所に向かって一斉に飛び立つ」ではない。 群飛は,ばらけていくからである。 そして,大きく周回飛行して,ばらばらに戻ってくる。 群飛は,目的行動のようにはどうも見えない。 観察から推理されることは,「カラスは集団で一斉に飛び立つのが好き」である。 そして一斉に飛び立った後はすぐにばらけるので,「群飛が好き」の表現にまでは行かない。 この群飛は,誰かが号令しているふうではない。 数頭が飛び立ってはすぐに戻ってくるというのが繰り返し見られるが,これは群飛を起こすのに失敗した風情だからである。 全体の気持ちが合って一斉飛び立ちとなるのは,偶然である。 からすにはこれがスリリングでおもしろいのだろう,と推察される。 |