Up 就塒前集合 作成: 2019-09-03
更新: 2019-09-23


    ハシボソガラス,ハシブトガラスで夜を(ねぐら)で過ごそうとする者は,どこかで一旦集合してから集団でねぐらに着く。
    この集合を「就塒前(しゅうじぜん)集合」と呼んでいる。

    就塒前集合は,集団でねぐらに着こうとするためである。
    実際,ねぐらは一つだけではないので,先走って独りでねぐらに着くということは,他のカラスの後続が無ければそのまま独りになるということである。

    どこをねぐらにするかは,議論で決められているわけではない。
    実際,就塒前集合のなかで,カラスは無言である。
    就塒前集合にしても,その場所が議論で決められたはずはない。
    考えられることは,つぎの一つである:
      《個々が,自分独りにならないよう努める。
       このダイナミクスが集団行動を現す。》
    修辞前集合からねぐらに向かうまでがぐずぐずしたふうになるのは,集団行動がこのようなものだからである。

     註: ひとの集団行動でこれに対応するものは, 「集団心理による行動」である。
    ──ひとにとっての「集団行動」のふつうは, 「リーダーシップ」とか「多数決」とかによる集団行動?



    2019-09-03
    18:15 から 20分ほど観察

    鳴き声より,ハシブトガラス。
    少数が「行くぞ!」とばかりに飛び立ち,しかし他がついて来ないので戻る
    ──が繰り返される:                       
多数が飛び出したりするが,また元に戻る

    この度は,最後まで見届けなかった。



    2019-09-23
    16:50
    雨中 ボソ01 が定位置の電柱にとまっているところに,カラスがまとまってやってきた
    ──ハシボソとハシブトの混合だが,ハシボソが多い

    16:59
    一斉に飛び立つが,群飛の後戻ってくる──この間1分ほど

    17:08
    一斉に飛び立ち,群飛──今度は戻ってこない