Up 無理構造は,壊れるに任せた方が害が少ない 作成: 2014-10-09
更新: 2014-10-09


    人口増加にしても資源消費にしても,これまでの推移グラフの延長は,無理である。
    そして,無理であるとは,延長のベクトルとは逆向きの力が,系の中から自ずと発生してくるということである。

    この力は,人にこれまでの生活を許さない力である。
    人は,この力を不都合と見なす。
    これを退けて,これまでの生活を保持しようとする。

    系が均衡に向かおうとする力を退けるわけであるから,これは系に対し害をつくるものになる。
    一時的回避では,大きなつけが後に回されている。

    しかし, (人を含め) 物事は,惰性がすべてにまさる。
    自殺の道であっても,惰性がすべてにまさる。
    このことに,是非はない。
    単に,そういうものだということである。

    この惰性を研究する学,それが本来「経済学」である。