Up 経済学 作成: 2014-10-07
更新: 2024-03-13


 
作  業

作 業 値


作成/更新履歴
  • 「需要・供給曲線」幻想 (24-03-13)
  • バブル再来 (24-02-24)
  • 地方の消滅・都市の貧窮 (24-01-06)
  • 世界乾燥化時代の日本商いとその末路 (23-12-02)
  • JR赤字路線廃線の含蓄 (23-10-07)
  • 無駄遣い財政──その理由 (23-06-23)
  • 異常な子育て時代の「異次元少子化政策」 (23-01-20)
  • 少子化 (22-12-22)
  • 造金バラマキ財政の終局 (22-12-22)
  • 肉用牛繁殖経営は飼料価格高騰で赤字経営に転落 (22-11-02)
  • 日本の国勢 (22-10-30)
  • 造金バラマキバブル (22-10-30)
  • トラス英首相辞任─アベノミクスを拒否され (22-10-23)
  • 「国民給付金」の常態化 : 要旨 (22-10-01)
  • 「アフリカ支援4.1兆円」って? (22-08-29)
  • 「日本国の会計」ざっと見 (22-06-19)
  • 「日本の財政」の押さえ (22-06-18)
  • まだ「財源」を言う? (22-06-17)
  • 赤字/造金財政破綻の形 : 円安物価上昇 (22-06-15)
  • 赤字/造金財政の破綻の形 : 要旨 (22-05-20)
  • 官製賃上げ : 要旨 (22-01-22)
  • 「一般会計」に騙される (22-01-21)
  • 2022年度予算案・一般会計 (21-12-26)
  • 「赤字財政」: 要旨 (21-12-20)
  • 「アベノミクス」 (21-11-26)
  • 「子ども省」の含蓄 (21-09-29)
  • 通貨原理論の入口 :「現金って何?」 (20-12-26)
  • 中央銀行通貨 : 要旨 (20-12-23)
  • money creation (20-12-20)
  • 通貨原理 (更新 20-12-22)
  • 国の財政に「健全」の概念は立たない (20-12-20)
  • 通貨 : 要旨 (20-12-18)
  • 「赤字国債」が財政の本道に──財政進化論 (20-12-13)
  • 俗論「政府支出は国民の金の使用 (20-12-10)
  • <自己実現>を生き方にしてしまった生き物 (20-12-10)
  • 年金運営の実際 : 要旨 (更新 20-12-08)
  • 課税 (20-12-01)
  • マネー理論の2極 ─ 価値尺度 vs 恤民 (20-11-30)
  • 銀行 : 要旨 (20-11-29)
  • 幻想「デジタル人民元の脅威」: 要旨 (2020-11-25)
  • 国をカモにする : 要旨 (2020-11-24)
  • 「マイナ口座」: 要旨 (20-11-13)
  • 国際シンジケート体制が必要条件 (20-11-12)
  • P2P通貨 : 要旨 (20-11-11)
  • ミスリーディング用語「電子マネー」 (更新 20-11-11)
  • 波動理論 : 要旨 (20-11-09)
  • 「風が吹けば桶屋が儲かる」 (20-11-09)
  • 財政赤字 (20-11-08)
  • C/S通貨 vs P2P通貨 (20-11-08)
  • 「民間銀行」の消去 : 要旨 (20-11-07)
  • ミスリーディング用語「電子マネー」 (20-11-06)
  • 通貨原論方法論 : 要旨 (20-11-05)
  • 通貨原論 : はじめに (20-11-04)
  • 「デジタル円」プロジェクト : 要旨 (20-10-31)
  • 「デジタル円」プロジェクト : 要旨 (20-10-31)
  • 「バーチャル通貨」の意味がわかっていない (20-10-30)
  • 「中銀デジタル通貨」は,無用の長物 (20-10-29)
  • 中銀デジタル通貨なら信用できる」について (20-10-28)
  • 仮想通貨 = ダーティーマネー」について (20-10-27)
  • 「バーチャル」の思想 (20-10-26)
  • 「デジタル通貨」とは (更新 20-10-23)
  • 「デジタル通貨」と「電子マネー」の混同 (更新 20-10-23)
  • 経済学「序」 (更新 20-10-21)
  • 国民管理・監視・統制 : 要旨 (20-10-19)
  • 中銀国民口座の含蓄 (更新 20-10-19)
  • 本人確認厳格化の不便 (20-10-18)
  • 「中銀デジタル通貨」: 要旨 (20-10-16)
  • 銀行再編 : 要旨 (20-10-16)
  • 貯金マネーと財布マネーが一つに : 要旨 (20-10-15)
  • 『中銀デジタル通貨』: はじめに (20-10-14)
  • 経済学「序」 (17-03-18)

  •   
    財政が「収支」と思われているのは,幻想である。s
    実際,毎年,税収をはるかに上回る額が支出に計上されている。
    国の「債務」は天井知らずで,返済などあり得ない額になっている。
    税は,いまは「格差の調整」の意味しかもてない。
    消費税なんぞは,これによる税収増は数兆円規模であり,数値的にはまったく意味がない。
    「財政健全化」の標語は,ただの欺瞞である。

    財政が「収支」でないとしたら,では何なのか。
    「通貨量の調整」である。
    財政の仕事は,不況を起こさないことである。
    不況になりそうなときは,「財政出動」で応じる。
    この中身は「金造り」である。
    国にとって金は,裁量で自由に造るものなのである。

    日本を「借金大国」と呼び,異常な国のように論じるのも,お終いである。
    欧米主要国も,新型コロナ対応の失政 (自粛管制) で,「財政出動/金造り」型財政の国になった。
    「財政出動/金造り」型財政は螺旋であって,いったんこれに入るともう抜けられないのである。

    「財政出動/金造り」型財政の国は,不労者・無産者になっても「手当」で生きていかれる国である。 「手当」は,金を造って渡すだけのことであり,元手がかからないからである。
    「年金」は,基金の運用で成り立っているのではない。 財政出動/金造りで成り立っているのである。

    こうして,通貨に根拠 (労働量とかGDP とか) を立てる経済学はすべて無効になる。 通貨を無根拠と定める経済学──財政を無規範・無軌道と定める経済学──が立たねばならない,というわけである。


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