教科の各主題(「形」)をひとつの既成として学習すること,これは学習の基本ですが学習のすべてではありません。
実際,既成の習得が学習のすべてになり学習が閉じててしまうことは,非常に危険です。なぜなら,「形」は一定の環境(文化)において妥当なものだからです。時代は絶えず変化します。時代の変化の中で「生きる」には,既成に縛られていてはなりません。既成の習得と同時に,時代の変化に即応できる柔軟性を培っておく必要があります。
そのためにはどのような学習法が求められるでしょうか。それは,「形」の新しい適用法を見い出したり,「形」を改変したり,さらには「形」を創作したりする学習です。「形」そのものに<遊ぶ>学習と言ってもよいでしょう。