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個々の生徒の分かっている・分かっていないを知る方法
「いいですか?」
きっとあなたも,生徒のだれにというわけでもなく「いいですか?」を言ったことがあるでしょう。
「いいですか?」は,問いかけとして効いていますか?
あなたの「いいですか?」に対し,生徒のだれかが「いいえ」と言ったことがありますか?
「いいですか?」が効くのは,「いいえ,わかりません」が自然に言えるように生徒を日頃から訓練し,それに成功している場合だけです。
個々の生徒の分かっている・分かっていないを知る方法(指導テクニック)は,いろいろあります。
例えば:
指導した後,すべての生徒を起立させます。そして生徒に,「いまやったことがわかったひとは,着席して下さい」と告げます。
起立したままの生徒が残っていたら,指導を加えます。そして「これでわかったひとは,着席してください」と告げます。
2の繰り返し
ただし,この方法はつぎの条件が満たされていてはじめて効きます:
「授業の中で“わかる”に直ちに至らないことそれ自体は恥ではない」と考えられるよう,生徒が日頃から訓練されている。
この条件が満たされるようにすることは,教師の重要な仕事の一つです。