English 「決定」のシステムとしての論理系  


フィクションは,世界を論理的にするために導入される

フィクションの意義は,
本来白黒のない世界の中で
ひとがものごとの白黒をつけられる
ようにすること──そのための「論理系」の提供


    フィクションには理由があります。フィクションは,世界を論理的にするためにひとが作為したものです。 フィクションは,世界がそれ自体論理的でないために必要とされます。
    ここで「論理的」とは,広い意味で「計算可能」ということです。

    フィクションの導入は,論理系の導入です。

    「論理系」の意義は,真偽(正誤)を言えるようにすることです。 「ものごと(リアル)に白黒をつけるための土俵」を与えることです。

    わたしたちは白黒や優劣をつけるために一つのルールのもとで互いに競う/競わせるということをしますが,これが「論理系」の機能です。

    わたしたちは,色々な場面で,そして色々な理由から,リアルに対してフィクションを立てることを行なっています。

    参考
      消費されるためには,物は記号にならなくてはならない」(ボードリヤール)
      このときの「記号」のことばを使えば,「形」の意義は,モノの記号化,あるいはその記号そのもの。
      消費されるためには,物は記号にならなくてはならない」──このための記号化行為の指導を,教科は担っている。