Up 授業の中でではなく授業単位で使う・使わないを切替え 作成: 2008-07-05
更新: 2010-01-07


    ディジタルは<教える>メディアではない。 授業の場合,<教える>メディアは「チョークと黒板」であり,これが中心/基本になる。

    一方,プレゼンや講演においては,ディジタルの有効性が考えられてくる。
    このことは,「授業」と「プレゼン・講演」の違いを示唆している。
    実際,プレゼン・講演は,<知らせる>。 そして,授業は,<わからせる>。


    教育の経験を積むほどに,「<知る>と<わかる>は,脳の活動として決定的に違う」ということがわかってくる。
    テレビの報道番組で,文字や図がきれいにレイアウトされたボードに,解説者がわざわざマーカーでデコボコの線を引いたりする。この「デコボコの線を引く」というのが,<わからせる>には必要になる。
    <わからせる>をスマートにやると,相手を置いてきぼりにしてしまう。

    ただし,授業にも,<知らせる>がある。 ここにディジタルの出番がある。
    しかし,ディジタルと「チョークと黒板」は互いに他をじゃまにする。 ( ディジタルと「チョーク・黒板」の相性の悪さ) よって,授業の中で両者を切替えるのは,無理であり,やらない方がよい。 すなわち,授業単位でディジタルを使う・使わないを切替えるようにするのがよい。