Up 「脱炭素」→「EV」→「原発」 作成: 2023-07-19
更新: 2023-07-19


読売新聞, 2023-07-19





    <平均気温が上がる>は,<日照時間が増えている>である。
    しかしひとは,<平均気温が上がる>は<CO2 排出によって地球が温暖化している>だと思う。
    ひとは,そう思うように洗脳されてきた。

    こうして「脱炭素」が,ひとの絶対善になる。
    ひとは「脱炭素」のことばが付いていれば,何でも善にする。

    そこで,EV は善である。
    化石燃料車は,EV に替わらねばならない。


    しかし EV を実現するには,いまの倍以上の電力量供給が必要になる。
    それを実現できるのは,原発である。
    そして原発は,CO2 を排出しない。

    読売新聞曰わく:
     「 高温ガス炉 熱を取り出す冷却剤にヘリウムガスを用いる原子炉。軽水炉のように炉心で水を使わず,燃料の耐熱性が高いため,水素爆発や炉心溶融などの重大事故が起きにくい。軽水炉より数百度高い 700度超の高熱が得られ,発電のほか,燃料電池車などに用いる脱炭素エネルギーの水素も製造できる。」
    ひとは,記事の内容を考えようとしないから,新型炉を以て原発事故の問題は解決されたと思う。

    こうして原発は,脱炭素である上に,さらに安全であることになった。
    原発に対する風向きが変わった。
    原発は,善になる。

      要点:化石燃料を悪にすることは,原発が善になること。


    実際はどうなのか?
    水がヘリウムに替わることは,<水が循環しない → メルトダウン事故>が,<ヘリウムが循環しない → メルトダウン事故>に替わるだけのことである。
    「新型」に「安全」の含意は無い。

    軽水炉は,安全ということになっていた。
    事故を起こして,その「安全」は「安全神話」ということになった。
    ひとは同じことを繰り返す。
    安全でなければならない,故にそれは安全である」──これがひとの論理なのである。
    ひとは,「新型」には「安全」の含意があると思う。