国立大学の「法人化」は,「現代社会の課題・ニーズに対応」と「学長の強力なリーダシップ」を主調とする「改革」路線である。
そしてこの2つが「学生のパソコン必携化」の合理化の中にも現れている:
「本学の大学憲章には,「現代の学校教育現場の多様な課題や現代社会の多様なニーズに対応できる人材養成」が掲げられておりますが,情報化社会である現代社会の様々な課題に対応するためには,パソコンの使用が不可欠です。
本学の教育の向上や大学教育情報システムによる修学支援を充実するには,学生にパソコンを必携化させ,日常的にパソコンを有効利用することによって情報の取り扱い等の教育効果を高め,修学支援に必要な情報を大学から積極的に提供する体制が急務であるとの学長の考えの下,パソコン必携化対策検討WGが設置されました。」
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「改革」が流行りの時代,国立大学は,すっかり学術的立場を忘れた。
(「現代社会の課題・ニーズに対応」のことばで思考停止)
「学長の強力なリーダシップ」が,<時代に迎合>の音頭取りになった。
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