Up ひとの無知──生き物をわかろうとしない 作成: 2023-10-27
更新: 2023-10-27


    ひとは,生き物を忌避することが正しいと教えられ,そう信じている。
    こうしてひとは,生き物をわかろうとしない。
    生き物がわからないので,生き物と出遭うとこれに恐怖する。
    そして,「駆除」で応じようとする。

    《生き物がわからないので,生き物と出遭うとこれに恐怖し「駆除」で応じようとする》がどういうことになるか,わかるだろうか?
    生き物が人と出遭わないことは,不可能である。
    人と出遭ってしまった生き物は,ひとが「駆除」しようとするものになる。
    こうして,ひとにとって生き物は, 「駆除」一点張りで考えるものになる。

    誇張してこのように言っているのではない。
    ネットで,カラスとかクマとかクモとかダニとかを検索してみよ。
    「駆除」のことばがズラーッと並ぶだろう。


    生き物との間合いは,相手を知らなければわからない。
    クマと対することは,インテリジェンスと対することである。
    相手はインテリジェンスなので,共存の方法は<以心伝心>と<ルール設定>である。

    <以心伝心>と<ルール設定>は,互いに相手を認知するところから始まる。
    しかしひとは,この逆を教えられているのである。
    「忌避する」「出て来たら駆除」に洗脳されているのである。