Up おわりに 作成: 2012-04-08
更新: 2012-04-08


    ひとが日常的に目にする数は,十進数と小数である。 これ以外の数は,学生および専門的職種の者でなければ,日常的に目にするものではない。

    小数は,十進数の延長である。
    「延長」は,つぎの意味である:
      「量が<自然数で応ずる離散量>から<自然数では応じられない順序稠密量>になるとき,十進数の形式を延長してこの量に応じる」

    「小数」の数学は,この「延長」の数学である。
    「小数」がわかるとは,この「延長」の数学がわかるということである。

    本論考は見掛けにおいて小論であるが,それは「数と量」の通論をベースにして,論を起こしているからである。 「数と量」の通論をベースにもっていない人にとっては,本論考を読むことは簡単ではないはずである。
    「数と量」の通論は,つぎのテクストにあたられたい: