「組み合わせ」の指導
「組み合わせ」の論理は,理解がむずかしい。
授業内容を下手に構成すると,学習者はついていけない。
特に,特殊な問題から「組み合わせ」の論理に入っていくと,学習者は主題の脈絡がわからなくなる。 結局,なにがなんだかわからない状態になる。
指導で肝心なことは,<基本>形をきちんと示し,具体的な問題を基本形の<派生>として示すこと。
「組み合わせ」の基本形は,つぎのAである。
そして,Aからの派生に,A→B,A→Cの2系統が立つ。
2つの文字をそれぞれ r 個と n- r 個重複して並べるときの異なる文字列の数は,
n!/(r! × (nーr)!) (=
n
C
r
) に等しい
応用問題:「碁盤目道路での最短コースの数」
k 個の文字をそれぞれ r
1
,‥‥,r
k
個重複して並べるときの異なる文字列の数は,
(r
1
+ ‥‥ + r
k
)! / (r
1
! × ‥‥ × r
k
!) に等しい
異なる n 個のものから r 個とる組み合わせの数は,
n
C
r
に等しい
主題理解